高性能型サーキットプロテクタ

重機、建機などの特殊車両、航空機、ヘリコプタなどの軍需産業、通信基地や移動通信設備などに広く採用され、モータースポーツの最高峰「F1」にも多く搭載されています。要するに、非常に重要なところに使われ、劣悪な環境の産業用ロボットのアームやボディに設置することが可能な史上最強のプロテクタです。

特徴

8345シリーズ

電圧、電流はデバイスを直列・並列接続することで増やせます。(例:DC80V / 250A)19mmと薄型なのでスペースを取りません。3極でも厚さ57mm。リモートコントロールで外部信号によるOn/Offが可能です。(オプション)

483・583シリーズ

-55~125℃の範囲で使え温度補正機能を標準装備しており防水カバー(オプション)で使用環境を問いません。583は483の3極バージョンでプッシュボタンの操作性は非常に固く簡単にOn/Offできない構造になっています。

プロテクタがトリップするというリスク

ヒューズやプロテクタなど保護デバイスに求められる機能は電流を遮断することです。しかし、現実のアプリケーションでは切れるとかえって危険という場面がありモータの回生制動回路がよい例です。回生電流が設計値以上に大きいとヒューズが切れてしまい制動回路が電源喪失を起こしモータはフリーラン(慣性で回り続けるモード)状態に陥ります。これは非常に危険な状態で重大な死傷事故を引き起こしたケースが過去にあります。したがって設計者は、かなり大きめのヒューズを選定することになり、結果として機器の焼損事故を招くことになります。また、振動や衝撃、雰囲気温度など、外的要因でトリップしてしまうプロテクタも危険です。いざという時、プロテクタが落ち電源喪失という事態に陥ってしまっては重大な設計不良で瑕疵責任を問われます。このように、ヒューズやプロテクタは切れないことより、むしろ切れてしまうことの方が危険が大きいことがあります。

E-T-Aの高性能型プロテクタはヘビーデューティに対応した設計ですので突入電流や振動、衝撃、温度などでは簡単に切れません。また、このようなアプリケーションでは大電流環境にもかかわらず十分な設置空間がなくデバイスの小型化と設置最小ピッチが求められます。E-T-Aの高性能型は他に類を見ない小型・大電流設計(わずか19㍉のデバイス幅で125A)のため、この仕様に合致するのです。小型化の要求仕様ゆえ、不本意ながらヒューズを採用されているお客様は一度、E-T-Aの高性能プロテクタを検索してみてください。

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